忘れちゃいけない「esquecer」の使い方

授業の補足

昨日のリスマラ初級でやって、来週の瞬作クラスでもひな型文として取り上げる予定の「~を忘れる」という表現について補足しておきますね。

昨日のPeppaに出てきた文は、ウサギおじさんの次のセリフ

Não se esqueçam do grito.  雄叫びを忘れるなよ!

でした。

ここから取り出せるひな型は

se esquecer de ~:~を忘れる

se esquecer de 動詞原形:~するのを忘れる

です。

例えば

Ele já se esqueceu de Maria.     彼はもうマリアのことを忘れた。

Eu me esqueci de trazer um guarda-chuva.  傘を持ってくるのを忘れた。

で、ここで皆さんの質問を先取りしておくと、

「Ele já esqueceu Maria. とも言いませんか?esquecer と se esquecer は何が違うんですか?」という質問です。

言いますし、言えます。

esquecer と se esquecerの違いについては、ブラジル人たちはこんな呪文を教えてくれます。

Quem esquece, esquece algo. Quem se esquece, se esquece de algo.

お分かりですか?要するにこういうことです。

Ele esqueceu Maria.     彼はマリアのことを忘れた。

Ele se esqueceu de Maria.  彼はマリアのことを忘れた。

つまりse esquecer のときは必ず 「de」が付くということです。意味は同じ意味です。

ただし「~するのを忘れる」という意味で「de」のあとに動詞の原形が続く場合は、

Ele esqueceu de trazer um guarda-chuva.    彼は傘を持ってくるのを忘れた。

Ele se esqueceu de trazer um guarda-chuva.    彼は傘を持ってくるのを忘れた。

となり、「se」が付いても付かなくても「de」が必要です。

いかがですか?少しはすっきりしましたか?

ちなみに同じことは「思い出す」にも言えて、

Quem lembra, lembra algo. Quem se lembra, se lembra de algo. の呪文から

Ele lembrou Maria.     彼はマリアのことを思い出した。

Ele se lembrou de Maria.  彼はマリアのことを思い出した。

となり、意味はどちらも同じです。

では来週の瞬作で「esquecer」の表現を徹底的にトレーニングしましょう!




 

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